田舎に住むと生活費が安くなるという噂について②
田舎に住むと意外と
いや、嘘でしょ?
めちゃ生活費かかる!
とアワアワする人もいると思います。
私がその典型です。
子育て世代でしかも赤ちゃんがいるのに、うちの近くには病院がありません。
片道1時間のところにしか病院がないのです。
本当、引越しの前に…というか、よく考えたら結婚する時に「病院のあるところなら、どこでも一緒に行っていいよ。なんとかなる」と言ったけど、その最低ラインを割り込んだ場所にやむなく引越し、現在住んでいます。
まさか、日本にこんなところが離島以外であるなんて知りませんでした。(笑)
子どもが順番に風邪をひくと何回も病院へ行くわけですよ。そうするとガソリン代が跳ね上がります。
だって往復2時間ですよ?
新幹線に乗ってたら、仙台から東京の近くには行ける時間です。
更に田舎だとガソリン自体が高い!!!
県庁所在地のガソリンスタンドの値段にプラス5円から10円かかります。
しょっちゅう車で移動しないといけないので、かなり痛手です。
きっと、移住をきちんと考えている方々はこんなことにならないとは思いますが、病院関係って大事ですよ。
遠いと体調悪いのに長時間自分で運転する羽目になることも考えられますから。
こんなダメな例もあるということをご参考までに…
田舎に住むと生活費が安くなるという噂について①
「れいほく田舎暮らしネットワーク」さんの冊子からの引用です。
こちらの金額を例として載せます。
一か月の生活費(4人家族の場合)合計 13万9500円(うちわけ)
■固定費 計9万3000円
・家賃(駐車場有)・・・3万円
・保険料・・・・・・・・・・・3万円
・電気代・・・・・・・・・・・1万円
・ガス代・・・・・・・・・・・・5000円
・上下水道代・・・・・・・・3000円
・携帯電話台(2台)・・・1万円
・インターネット代・・・・・5000円
■その他 計4万6500円
・食費・日用品・・・・・・・・2万5000円
・ガソリン代・・・・・・・・・・1万5000円
・交際費・・・・・・・・・・・・・6000円
・集落費・・・・・・・・・・・・・500円
☆自営業の方の国民年金、国民健康保険、税金は別途かかります
しかしですね、住む地域によって必要なお金は変わってきます。
個人的には、「ここの地域は安いな〜」と思ってしまいます。
例えば、私が住んでいるのは東北なのですが寒冷地なので、上記の金額に灯油代がかかります。お風呂のお湯とかも灯油のボイラーなので、冬場の光熱費と夏場ではかなり差があります。我が家では冬場は上記の金額に灯油代を+20,000円しなければなりません。これは家の広さなどにもよるので、一概になんとも言えませんがご参考までにうちは灯油のヒーターが3台です。
ちなみに、都市ガスなんてものもないので、移住政策を推し進めているど田舎はたいていプロパンです。そして、プロパンガスは都市ガスより高いことが多いです。
集落費というのも、先日記事をアップしたとおり場所によって違います。
私が住んでいるところは月1,000円です。しかし、数年前までは二重価格で移住者はなんと2,000円でした!年間で考えたらバカになりません。移住してきた年長の方が自治会に掛け合ってくれていたので、一律の金額になりました。
二重価格って、どこの東南アジアの観光地なのか…
たまたま自治会長さんは理解ある方だったので、すんなり価格を直してくださったそうです。なんだか昔からの慣習で決まりごとに金額がずっと載っていたそうで、それまでそもそも外から人が入ってこなかったから誰も声を上げなかったという。(汗)
くわばらくわばら…
上下水道代もこんなに安くないです。
これは本当に自治体によって金額が全然違います。
こちらで自分が引っ越したいところの水道料金は確認したほうがいいです。
うちは転居してから知ってひっくり返りました。(笑)
あと、4人家族で食費と日用品が25,000円と書いてありますが、それはもともとそこに住んでいる人たちの場合なのじゃないかと思います。近所付き合いが上手くいき、なおかつ自分も畑をやれば食費はおのずとある程度は減りますが、職業によっては食費は特に減りません。ご近所さんがお野菜くれたり、お魚くれたりする分、やはり何か返さなければなりません。物々交換を上手くやれればいいですが、特に移住してきたばかりの最初の頃は自分の畑だって収穫がありませんから交換するものがないんですよ。
以上のことを踏まえて、田舎暮らしするには最低15〜20万円必要だと思われます。
(どうしても住む地域により差が出てしまうので、ご了承ください。)
これを見て高いと思うか安いと思うかはあなた次第です。
ま、私は引っ越してきて「田舎のがコストかかるじゃないかー!!!」ってなった一人です。(笑)その理由は追い追い…②に続きます。
田舎に引っ越す時の注意点
田舎と一言で言っても、ピンキリです。
電車に乗れば2時間ぐらいで東京に着くとことか、とにかく2時間車で走っても地方都市にすらたどり着かないとことか。
皆さんは何を基準に田舎への移住を決めますか?
交通機関(バス、電車)
医療機関があるか
自然の豊かさ(海の近く、山の中など)
自治体の補助があるか否か
仕事があるか否か
移住を考える世代によってポイントは違うと思いますが移住前に確認できるならしておいたほうがいいことがあります。
新居に目星をつけたら、そこのローカルルールを確認したほうがいいです。
たいていの場合、町内会のような自治会などがあるはずです。
自治会費の値段、そして、そこの自治会の活動など聞いておくといいです。
場所によっては自治会費が高額であったり、なぜか海外に行った時の外国人料金のように転入してきた世帯の自治会費は高く設定されている場合があります。
正直、「なんでやねん!」と思うような習慣や集金が多いのが田舎です。
赤い羽根の共同募金なんかも、ほぼ強制です。笑
だって、わざわざ「集金来たよー」っておばちゃん来るから、そこに住む以上「郷に入っては郷に従え」で払ってます。賛助会員的なやつになってます。
自主的になったなら、いいんだけど、集金に来られて払うから強制された感が残ってもやっとしてますが、仕方ありません。
ちなみに、そんなに高くないんですけどね。強制された感が残って嫌なんですよね。
自治会費も場所によっては集会所や集落の神社の建て直しなどに使うお金をみんなで余計に支払いしてる地域もあるそうです。
これは結構盲点だと思うので、田舎への移住を考えている方でお家に目星をつけたら必ず上手いこと確認してください。
役場の方を通して、自治会長に聞いてもらえばいいと思います。
移住希望地域ランキング
「地方暮らし」という新しい動き 2016年ランキング:
認定NPO法人ふるさと回帰支援センターが行った移住希望先も含めた地方移住に関するアンケートを実施しています。
2016年の調査結果は…
1位山梨県
2位長野県
3位静岡県
移住相談会・セミナー開催数の増加と定着しつつある若年層のUターン志向。
移住相談件数は前年の21,584件から、26,426件へ22.4%の増加。今年は初めて来場者数が21,000件を超えた。この背景には相談会・セミナーの開催が前年の302回から418回へと大幅に増加したことや、幾つかの県による全市町村を集めた大型セミナー・近隣県との合同セミナーも開催され、漠然層の取り込みが図られたことも影響している。 また、昨年同様20代?40代の割合が68%を超え、Uターン希望者も32.5%と地方創生の動きがはじまった2014年以降増加傾向にあり、現役世代の地方移住の動きが定着し始めている。
今年は調査開始以来初めて移住先選択の条件として「就労の場があること」が「自然環境が良いこと」を上回り、地方都市を希望する人の割合が5割になったことから、これまでの「田舎暮らし」だけではない「地方暮らし」という新しい動きが出てきている。